この記事の要点(30秒でわかる3行まとめ)
- 防音性能は「生地(パネル)の重さ+連結部の密着+床・レールの隙間処理」の3点で決まります。布のアコーディオンカーテンより、パネル式のアコーディオンドアのほうが一段上です。
- テレビ音・会話なら2〜4万円帯で十分。ゲーム音や在宅会議の声まで抑えたいなら、5万円以上の防音タイプ+床の隙間テープ施工が目安です。
- 同じ製品でも取り付け方で効きが変わります。レールの浮き・裾の隙間・開閉向きの3つを、取り付け前に必ずチェックしてください。
- 在宅ワーク中、家族のテレビ音が気になって集中できない
- アコーディオンカーテンとアコーディオンドア、防音ならどっちを選べばいいかわからない
- 高い防音タイプを買ったのに、思ったほど音が減らなかった
「子供部屋のアコーディオンカーテンを、防音タイプに替えたい」
「アコーディオンドアなら、もっと音が止まるの?」
こうしたご相談が、ここ数年で一気に増えました。
私自身、札幌で内装工事を10年続けていて、アコーディオンカーテン・ドアの取り付けは年間50件以上担当しています。
正直に言うと、ホームセンターの普及品に「防音」を期待するのは厳しいです。
ただ、防音タイプを選び、取り付けでひと工夫すれば、テレビや会話レベルの音はかなり抑えられます。
この記事では、カーテン型とドア型の違いから、おすすめ4製品の比較、職人が現場でやっている取り付けのコツまで順番に解説します。
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アコーディオンカーテンの防音性能とは?普通のカーテンとの違い
アコーディオンカーテンの防音性能とは、隣の部屋の音を物理的に遮る力のことです。
生地の重さ・連結部の隙間・床の隙間・レールの隙間の4つで決まります。
現場でよく聞かれるのが、「布のカーテンを2枚重ねれば防音になりませんか?」という質問です。
結論から言うと、布カーテンを何枚重ねても、防音タイプのアコーディオンカーテン1枚には届きません。
理由は、床と天井の隙間をふさげないからです。
「dB(デシベル)」の見方
dBは音の大きさを表す数字です。
目安として、10dB下がると音量が「半分くらい」に感じます。
| 下がる音の量(目安) | 体感 | 当てはまる製品 |
|---|---|---|
| 5〜10dB | 隣の会話がうっすら聞こえる | 普及品のアコーディオンカーテン |
| 12〜15dB | テレビ音・話し声がほぼ気にならない | 防音タイプのアコーディオンカーテン |
| 15〜20dB | ゲームの大音量も会話程度に | 防音タイプの上位品・パネル式アコーディオンドア |
※数値は製品の資料と私の現場での体感をもとにした目安です。部屋の広さや隙間の状態で変わります。
アコーディオンカーテンとアコーディオンドア、防音に強いのはどっち?
先に答えを言うと、防音だけで比べるならアコーディオンドアの勝ちです。
ただし価格と重さが上がるので、目的に合わせて選ぶのが正解です。
アコーディオンカーテンは、ビニールレザーや布の「生地」を蛇腹にたたむタイプです。
アコーディオンドアは、細長い「パネル(板)」を連ねてたたむタイプです。
パネルは生地より重くて硬いので、そのぶん音を通しにくくなります。
| 比べるところ | アコーディオンカーテン(生地) | アコーディオンドア(パネル) |
|---|---|---|
| 防音の目安 | 8〜15dB | 12〜20dB |
| 価格(幅180cm前後) | 約 1〜4万円 | 約 5〜10万円 |
| 重さ | 軽い(片手で楽に開閉) | 重い(レール・下地の強さが必要) |
| DIYのしやすさ | しやすい | 幅が広いとプロ推奨 |
| 向いている使い方 | 目隠し・テレビ音対策・賃貸 | 在宅会議・子供部屋・寒さ対策も兼ねたい |
札幌の戸建てで、廊下とリビングの間の布カーテンをパネル式のアコーディオンドアに替えたお客様がいました。
音だけでなく、廊下からの冷気も減ったと喜ばれました。
管理人北海道では「防音」と「寒さ対策」を一度に片付けられるので、ドア型を選ぶ方が多いです。
「音も寒さも」ならドア型、「まず安く試したい」ならカーテン型。
この分け方で選べば、まず失敗しません。
防音タイプを選ぶ3つのポイント(職人目線)
- 手に持って「ずっしり重い」生地・パネルか
- 閉めた時に連結部がマグネットでくっつくか
- 裾に毛状のシール(モヘア)が付いているか
ポイント1:生地・パネルの「重さ」を見る
防音は「重さ」がほぼすべてです。
重い素材ほど音が通りにくくなります。
札幌のお客様で、ホームセンターの3,000円のカーテンから防音タイプに付け替えたケースがありました。
「夜にゲームをする子供の声が、ほとんど気にならなくなった」と驚かれたのを覚えています。
ポイント2:「マグネット連結」で隙間を消す
アコーディオンは折りたたむ構造なので、閉めた時の合わせ目にどうしても隙間ができます。
この隙間から音が漏れるので、マグネットで合わせ目を密着させる製品を選ぶのが鉄則です。
ポイント3:裾の「モヘア」を確認する
意外と見落とすのが床の隙間です。
アコーディオンの裾は、ほぼ全製品で床から2〜5mm浮く作りになっています。
防音タイプなら、裾にモヘア(毛のブラシ状のシール)が付いているかを確認してください。
付いていない製品でも、後から隙間テープを貼れば効きが1ランク上がります。
防音性能の高いアコーディオンカーテン・ドア おすすめ4選
ここからは、私が現場で取り付けたことのある4製品を、価格の高い順に紹介します。
用途と予算に合わせて選んでください。
①ニチベイ「アコパーズ サウンドタイプ」|本格防音の決定版
カーテン専門メーカー・ニチベイの防音モデルです。
重い生地にマグネット連結・モヘアが標準で付いていて、ゲーム音や在宅会議の声まで対応できます。
- 価格帯(W180×H210cmの場合):7〜10万円
- 防音の目安:18〜20dB
- 取り付け方式:レール式(上部レール固定)
- こんな人におすすめ:ゲーム音・在宅会議の声を本気で遮りたい
札幌で在宅ワークの多い40代男性のお宅に取り付けた時は、スマホの騒音計アプリで隣室のテレビ音が60dB→42dBまで下がりました。
「電話会議に家族の声が入らなくなった」と喜んでいただけた一品です。
②タチカワブラインド「アコーデオンドア スリーナ 防音タイプ」|デザインと性能のバランス
ブラインドの大手・タチカワブラインドのモデルです。
テレビ音・会話レベルなら十分で、木目調などデザインも選べるのでリビングにもなじみます。
- 価格帯(W180×H210cmの場合):5〜7万円
- 防音の目安:15dB
- 取り付け方式:レール式
- こんな人におすすめ:リビングと寝室を仕切りたい・テレビ音を遮りたい
札幌・中央区のマンションで、リビングの在宅ワークスペースと子供の遊び場を仕切るために取り付けたことがあります。
部屋の雰囲気を壊さず、子供のテレビ音がほぼ気にならなくなったと好評でした。
最新の色柄やサイズはタチカワブラインド公式サイトで確認できます。
③フルネス「ハイレベル防音タイプ」|コスパ重視の中堅モデル
フルネスは間仕切り専門のメーカーです。
マグネット連結が付いているのに価格は2〜4万円と手頃で、DIYのお客様にまず勧めているモデルです。
- 価格帯(W180×H210cmの場合):2〜4万円
- 防音の目安:12〜15dB
- 取り付け方式:レール式(DIYでも取り付けやすい)
- こんな人におすすめ:予算を抑えて防音もそこそこ欲しい・賃貸でレールが付いている
札幌の単身者向けマンションで、隣室のテレビ音対策に使ったお客様がいます。
「3万円ちょっとでこの効果なら十分」と言っていただきました。
④ニトリ「プリーツドア」|お試しに向く低価格モデル
「とにかく安く試したい」という方向けです。
本格的な防音は望めませんが、軽い会話やテレビの音漏れを少し抑えるには十分です。
- 価格帯(W180×H210cmの場合):1〜2万円
- 防音の目安:8〜10dB
- 取り付け方式:レール式(DIY可)
- こんな人におすすめ:賃貸で元に戻したい・とにかく安く仕切りたい
防音目的というより、「目隠し+暖房の効く範囲を区切る」と割り切って使うのが正解です。
防音アコーディオン4製品の比較表
| 製品名 | 価格帯 | 防音の目安 | マグネット連結 | モヘア | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| ニチベイ アコパーズ サウンドタイプ | 7〜10万円 | 18〜20dB | ○ | ○ | ゲーム音・在宅会議 |
| タチカワ スリーナ 防音タイプ | 5〜7万円 | 15dB | ○ | ○ | テレビ音・会話 |
| フルネス ハイレベル防音 | 2〜4万円 | 12〜15dB | ○ | △(一部モデル) | コスパ重視・DIY |
| ニトリ プリーツドア | 1〜2万円 | 8〜10dB | × | × | 目隠し・軽い音漏れ |
※価格は幅180×高さ210cm前後・本体のみの目安です。取り付け工賃は別途かかります。
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表のとおり、価格と防音性能はほぼ比例します。
「テレビ音まで」ならフルネス、「ゲーム音や会議の声まで」ならニチベイがベストバランスです。
職人の取付実測:同じ製品でも取り付け方で効きが変わる
防音タイプを買ったのに「思ったほど静かにならない」というご相談の多くは、製品ではなく取り付けが原因です。
音は一番弱い隙間から漏れるので、本体がいくら重くても隙間が残ればそこから抜けていきます。
私が現場で取り付け後にチェックしている箇所と、対策した時の変化の目安をまとめました。
| チェック箇所 | よくある状態 | 対策 | 変化の目安 |
|---|---|---|---|
| 上のレール | 天井・壁から1〜2mm浮いている | レールと天井の間に薄いスポンジパッキンをはさむ | 2〜3dB改善 |
| 床の隙間 | 裾が床から2〜5mm浮いている | 裾に隙間テープ(数百円)を貼る | 3〜5dB改善 |
| 壁側の端 | 壁との間に1cm前後の隙間 | 壁側に戸当たり用のモヘアテープを貼る | 1〜3dB改善 |
※スマホの騒音計アプリで、テレビを同じ音量にして前後を比べた時の目安です。部屋や製品によって変わります。
コツ1:レールは「天井と隙間ゼロ」で固定する
上のレールが少しでも浮くと、そこから音が漏れます。
天井とレールの間に1mm厚のスポンジパッキンをはさんで固定するのが、プロがよくやる方法です。
ネジが効く下地(木の骨組み)がない場所にレールを付けると、重さでたわんで隙間が広がります。
下地探しや取り付けでよくある失敗は、アコーディオンカーテン取り付け失敗と対策【職人解説】で詳しく解説しています。
コツ2:床の隙間は「隙間テープ」でふさぐ
モヘアが付いていない製品でも、裾にドア用の隙間テープを貼れば効きが上がります。
ホームセンターで300円ほどの出費で効果が大きいので、必ずやってください。
コツ3:開け閉めする取っ手を「音がする側」に向けない
意外と知られていませんが、取っ手側の合わせ目は一番隙間ができやすい場所です。
リビング側にテレビがあるなら、取っ手側は寝室側に来るように向きを決めるのが正解です。



取り付け前に「どっちの部屋の音を止めたいか」を決めておくだけで、仕上がりがかなり変わります。
高い製品を買う前に、まず隙間をなくす。これが一番安い防音対策です。
防音アコーディオンが向いている人・向かない人は?
- 賃貸・持ち家どちらでも、壁を作らずに音を減らしたい
- 子供が大きくなり、リビングの一角を仕切りたい
- 在宅ワークの会議の声を家族に聞かれたくない
- 普段は開けておき、来客時や冬だけ閉めたい
- ピアノ・ドラムなど楽器の音を完全に止めたい
- 寝室と赤ちゃんの部屋を完全に分けたい
- 持ち家で長く使う前提で、予算が30万円以上ある
私の現場の感覚では、「防音タイプ+隙間対策」で家庭の音の悩みの多くは解決できます。
ただし、楽器のような低い音は壁を作らないと止まりません。
そこは正直にお伝えしています。
「どこまで静かにしたいか」を決めることが、ムダな出費を防ぐ一番の近道です。
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この記事を書いた人
札幌の内装工事歴10年・年間300件以上の現場に立ち会う職人ライター。リフォーム×スマート家電×内装インテリアの掛け合わせで、現場目線の一次情報を発信中。アコーディオンカーテン・ロールスクリーン・ブラインドの取り付けを年間50件以上担当しています。
最終更新日:2026年10月2日


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