北海道の灯油代を断熱で節約|職人が教える5つの方法

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この記事の要点(30秒でわかる3行まとめ)

  • 北海道の灯油代が高い最大の原因は「暖房の性能」ではなく「窓・玄関・床下から逃げる熱」です。
  • 0円〜数千円の対策で月1〜2割、内窓などの断熱リフォームまで行えば年間2〜5万円前後の節約が見込めるケースがあります。
  • まずは温湿度計で「寒い場所」を見つけ、暖房シーズン前の9〜10月中に安い対策から順番に手を打つのが正解です。

9月も半ばを過ぎると、札幌の朝晩はぐっと冷え込んできますね。
「今年の冬も灯油代がかかるんだろうな…」と、ため息をついている方も多いのではないでしょうか。

私は札幌で10年以上、内装工事の現場に立ってきました。
冬の現場でお客様から一番よく聞くのが「ストーブを新しくしたのに灯油代が全然下がらない」という声です。

実はその悩み、暖房器具ではなく「家から熱が逃げていること」が原因のケースがほとんどです。
この記事では、職人目線で「お金をかけない順」に灯油代を減らす方法をまとめました。

目次

なぜ北海道の灯油代はこんなに高くなるの?

灯油代が高くなる理由は、単純に「寒いから」だけではありません。
暖めた熱がどこから逃げているかを知ると、対策の優先順位がはっきりします。

ストーブを替える前に、まず「熱の出口」をふさぐ。これが節約の順番です。

原因1:窓から熱の半分近くが逃げている

一般的に、冬に家から逃げる熱の約5割は窓などの開口部からだと言われています。
特に築20年以上の住宅に多い「アルミサッシ+単板ガラス」は、外の冷たさをそのまま室内に伝えてしまいます。

現場で窓際に温度計を置くと、部屋の中央より5℃以上低いことも珍しくありません。
私自身、北区の築30年の戸建てで測ったとき、窓際が11℃・部屋の中央が20℃という差に驚いた経験があります。

原因2:玄関と勝手口から冷気が流れ込む

玄関ドアの開け閉めのたびに、マイナスの外気が一気に入ってきます。
風除室がない家や、玄関ドアのパッキンが劣化している家は、廊下全体が冷蔵庫のようになりがちです。

原因3:暖房の「使い方」がもったいない

設定温度が高すぎる、フィルターが目詰まりしている、暖かい空気が天井にたまっている。
こうした小さなムダが積み重なって、ひと冬で数千円〜1万円以上の差になります。


灯油代を断熱で節約する方法は?費用別に5つ紹介

ここからは、費用の安い順に5つの方法を紹介します。
全部やる必要はありません。
ご自宅の「一番寒い場所」に合うものから選んでください。

高いリフォームから始める必要はありません。安い対策の積み重ねでも、灯油代はちゃんと下がります。

方法費用の目安DIY節約効果の目安
①温湿度計で寒い場所を特定2,000〜4,000円◎ムダな暖房を見つける土台
②すき間テープ・パッキン補修500〜3,000円◎体感温度が1〜2℃改善
③断熱シート・断熱カーテン3,000〜15,000円◎窓際の冷気を軽減
④ロールスクリーン・ハニカムスクリーン1窓1〜3万円○窓の断熱性を補強
⑤内窓(二重窓)の設置1窓5〜15万円(補助金対象の場合あり)△年間2〜5万円前後の削減例も
※費用・効果は住宅の築年数、窓のサイズ、暖房方式によって大きく変わります。

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方法1:スマート温湿度計で「寒い場所」を見える化する

最初にやってほしいのが、温度の「見える化」です。
なぜなら、どこから熱が逃げているかが分からないまま対策すると、お金をムダにしやすいからです。

おすすめは、スマホで記録が見られる「SwitchBot 温湿度計」(2,000円前後〜、Amazon/楽天で最安値を確認)です。
リビング・廊下・寝室の窓際に置くだけで、夜間にどこが何℃まで下がるかグラフで分かります。

お客様宅で実際に設置したところ、「一番寒いのは玄関ではなく2階の北側の窓だった」と判明したことがありました。
その窓に対策を集中したことで、ムダな工事をせずに済んだのです。

方法2:すき間テープとパッキンで冷気の侵入を止める

古いサッシや玄関ドアは、パッキン(ゴムの部分)が硬くなってすき間ができています。
ホームセンターのすき間テープ(数百円〜)を貼るだけでも、足元のスースー感はかなり減ります。

ここで職人からの注意点です。
サッシの「クレセント(鍵)」側にテープを厚く貼りすぎると、鍵が閉まらなくなります。
現場でも「テープを貼ったら鍵がかからなくなった」という相談を毎年のように受けるので、薄手のタイプから試してください。

方法3:窓に断熱シート・厚手カーテンを使う

ガラス面に貼る断熱シート(プチプチ状のもの)は、手軽で効果を感じやすい対策です。
ただし、網入りガラスや複層ガラスに貼ると、温度差でガラスが割れる「熱割れ」のリスクがあります。

必ず商品の「対応ガラス」を確認してから貼りましょう。
カーテンは床まで届く丈にして、窓の下から冷気が落ちてくる「コールドドラフト」を防ぐのがコツです。

方法4:ロールスクリーン・ハニカムスクリーンで窓を補強する

カーテンが似合わない窓や、すっきり見せたい部屋には、窓枠の内側に付けるスクリーンが向いています。
中でも「ハニカムスクリーン」は、断面が蜂の巣のような空気層になっていて、断熱性が高いのが特徴です。

内装の職人として言うと、北海道で失敗しやすいのは「結露」です。
窓とスクリーンの間に湿気がこもると、朝にはスクリーンの下端が濡れていることがあります。
朝に一度スクリーンを上げて換気する習慣をつけると、カビを防げます。

方法5:内窓(二重窓)で根本から断熱する

一番効果が大きいのが、今ある窓の内側にもう一枚窓を付ける「内窓」です。
内窓とは、既存の窓はそのままに、室内側に樹脂製の窓を追加して二重にするリフォームのことです。

工事は1窓あたり1時間ほどで終わることが多く、壁を壊す必要もありません。
私が担当した東区の戸建て(築28年・灯油ボイラー)では、リビングと寝室の4窓に内窓を付けたところ、ひと冬の灯油の給油回数が目に見えて減ったと喜ばれました。

国の「先進的窓リノベ事業」などの補助金が使える場合もあります。
ただし予算に達すると受付が早めに終わることがあるため、最新の受付状況は必ず公式サイトや施工業者に確認してください。


断熱と一緒にやりたい「暖房の使い方」見直し

断熱で熱の出口をふさいだら、次は暖房側のムダを減らしましょう。
どれも今日からできることばかりです。

断熱した家ほど、暖房は「弱く・長く」がちょうどいいんです。

  1. 設定温度を1℃下げる(体感は断熱対策でカバーする)
  2. ストーブのフィルターを月1回掃除する
  3. サーキュレーターを天井に向けて、上にたまった暖気を回す
  4. 使っていない部屋のパネルヒーターは弱めにして、ドアを閉める
  5. 加湿して湿度40〜60%を保つ(同じ温度でも暖かく感じる)

私の自宅でも、サーキュレーターを天井向きに回すようにしてから、ソファに座ったときの足元の寒さが和らぎました。
ただし加湿しすぎると窓の結露が増えるので、方法1の温湿度計で湿度をチェックしながら調整してください。

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今日からできる3つのアクション

「結局、何から始めればいいの?」という方は、この順番で進めてください。
暖房を本格的に使い始める前の9〜10月が、準備のベストタイミングです。

寒くなってから慌てるより、秋のうちに手を打った家が一番得をします。

  1. 今週:温湿度計を2〜3台置いて、家の中の「寒い場所」を記録する
  2. 今月中:寒い窓・玄関にすき間テープや断熱カーテンで応急対策をする
  3. 10月中:それでも寒い窓は、内窓の見積もりを取り、補助金が使えるか確認する

内窓工事は、11月以降になると札幌では予約が混み合います。
毎年「12月に頼んだら年明けになった」というお客様がいらっしゃるので、見積もりだけでも早めに動くのがおすすめです。

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よくある質問(FAQ)

Q. 北海道で断熱対策をすると灯油代はどれくらい安くなりますか?

A. すき間テープや断熱カーテンなどの安い対策で1〜2割、内窓まで設置すると年間2〜5万円前後下がる例があります。
築年数や窓の数、暖房方式で差が大きいため、まずは温湿度計で寒い場所を確認するのがおすすめです。

Q. 灯油代の節約に一番効果が大きいのはどこの断熱ですか?

A. 多くの住宅では窓です。
家から逃げる熱の約半分が窓などの開口部からと言われているため、内窓や断熱スクリーンで窓を補強するのが近道です。

Q. 賃貸でもできる灯油代の節約方法はありますか?

A. あります。
すき間テープ、厚手の断熱カーテン、突っ張り式のスクリーン、サーキュレーターなど、原状回復できる対策を選べば賃貸でも実践できます。

Q. 窓の断熱シートは貼っても大丈夫ですか?

A. 商品の対応ガラスを必ず確認してください。
網入りガラスや複層ガラスに非対応のシートを貼ると、温度差でガラスが割れる「熱割れ」が起きることがあります。

Q. 札幌で内窓を付けるなら、いつ頼むのがいいですか?

A. 暖房シーズン前の9〜10月がおすすめです。
11月以降は工事の予約が混み合い、補助金も予算に達すると受付が終わるため、早めの見積もりが安心です。

ご相談方法をお選びください
お住まいの地域に合わせてどちらかお選びください。どちらも完全無料です。

📍 札幌市内の方
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🗾 札幌以外にお住まいの方
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この記事を書いた人

札幌の内装工事歴10年・年間300件以上の現場に立ち会う職人ライター。リフォーム×スマート家電×内装インテリアの掛け合わせで、現場目線の一次情報を発信中。

最終更新日:2026年09月16日

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この記事を書いた人

・札幌在住|30代|ボロ戸建大家
・リフォーム工事・リノベーション工事・内装仕上工事業者
・住まいのお困りごとを解決します。

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