この記事の要点(30秒でわかる3行まとめ)
- 遮熱ロールスクリーンは西日の暑さに効果あり。実測で窓際の体感温度が下がり、エアコンの効きが良くなります。
- 選ぶ基準は「遮熱(日射熱取得率)」「色は白系」「窓を覆うサイズ」の3点。既製品なら6,000円前後〜から導入可能です。
- ただし窓とスクリーンの隙間から熱が回り込むと効果半減。取り付け方とサイズ選びを間違えると後悔します。
「夕方になると西側の部屋がサウナみたいに暑い」
「エアコンをつけても窓際だけ熱がこもる」
そんな西日の悩み、毎年この時期になると私のところにも相談が増えます。
管理人私は札幌で内装工事を10年以上やってきた職人です。
北海道は夏が短いと思われがちですが、西向きの窓から差し込む西日の暑さは本州と変わりません。
むしろ住宅の気密が高いぶん、入った熱が逃げにくく室温が上がりやすいのです。
そこで現場でもよく提案するのが「遮熱ロールスクリーン」です。
カーテンより窓にぴったり納まり、見た目もすっきり。
この記事では、職人目線での選び方・おすすめ3製品・取り付けの失敗パターンまで本音で解説します。
遮熱ロールスクリーンは西日対策に本当に効くの?
遮熱ロールスクリーンとは、生地に日射熱を反射するコーティングを施し、窓から入る太陽の熱をはね返すロールスクリーンのことです。
結論から言うと、西日対策にはしっかり効きます。
窓から室内に入る熱の割合は、夏場でおよそ7割と言われています。
つまり、窓際で熱を止められれば、部屋の暑さの大半を防げるという理屈です。
私自身も、自宅の西向き寝室に遮熱タイプを取り付けています。
取り付け前は夕方に窓ガラスを触ると「熱っ」と感じるほどでしたが、付けてからは窓際に立っても熱気がやわらぎました。
体感としては、エアコンの設定温度を1〜2度上げても快適に過ごせるようになった印象です。
「カーテンを遮熱に替えるより、窓に密着するロールスクリーンの方が熱の侵入を抑えやすい」——これが現場で得た実感です。
遮熱ロールスクリーンの選び方|職人が見る3つのポイント
商品ページの数字に惑わされず、私が現場で必ず確認している3点を表にまとめました。
ここを外すと「思ったより効かない」という後悔につながります。
| 確認ポイント | 見るべき基準 | 職人のひとこと |
|---|---|---|
| 遮熱性能 | 「日射熱取得率」が低いほど良い/遮熱○%表記を確認 | 遮光等級=遮熱ではない。別物として見る |
| 生地の色 | 白・アイボリーなど明るい色を選ぶ | 濃色は光を吸って生地自体が熱くなる |
| サイズ | 窓枠より左右・上下を少し大きめに覆う | 隙間が熱の通り道。ピッタリ過ぎはNG |
特に勘違いされやすいのが、1つ目の「遮光」と「遮熱」の違いです。
遮光は光をさえぎる性能、遮熱は熱をはね返す性能で、まったくの別物です。
真っ黒な遮光1級でも、熱を吸い込んでしまえば部屋は暑くなります。
お客様でも「遮光1級だから涼しいはず」と買って、暑さが変わらず相談に来られた方がいました。



「暗くしたい」なら遮光、「暑さを止めたい」なら遮熱。
ここを混同すると数千円が無駄になります。
西日対策におすすめの遮熱ロールスクリーン3選【職人比較】
「とにかく手軽に試したい人」から「窓にぴったり納めたい人」まで、タイプ別に3つ選びました。
価格はあくまで目安です。最新価格は各リンクで確認してください。
| 製品タイプ | 価格の目安 | 特徴 | こんな人に |
|---|---|---|---|
| 既製サイズ品(立川機工 ティオリオ系) | 約6,000円〜 | 規格サイズで安い・即日設置できる | まず安く試したい人 |
| オーダーサイズ品(TOSO・ニチベイ系) | 約12,000円〜 | 窓に合わせて1mm単位で製作 | 変形窓・大きい窓の人 |
| ダブル(遮熱+シースルー) | 約18,000円〜 | 昼は光を取り入れつつ熱を抑える | 明るさと涼しさ両立したい人 |
私が一番すすめるのは、迷っているならまず既製品で1窓だけ試すやり方です。
6,000円前後で効果を体感してから、本命の大きな窓はオーダー品にする。
この順番なら失敗してもダメージが小さく済みます。
実際に取り付けて分かったメリット・デメリット
現場とわが家、両方で使ってきて感じた正直な評価です。
メリット
- 窓際の熱気がやわらぎ、エアコンの効きが良くなる
- カーテンより窓に密着し、見た目がすっきりする
- チェーン操作で開閉が軽く、上げ下げがラク
デメリット
- 冬は太陽熱もはね返すので、部屋を暖める効果はない
- 窓とスクリーンの隙間からは熱が回り込む
- 取り付けがズレると効果も見た目も半減する
「夏は頼れるが冬は別物」——遮熱は季節限定の相棒だと割り切るのが正解です。
冬の寒さ対策には、内窓や断熱タイプを別で考える必要があります。
遮熱ロールスクリーンの効果がない・後悔する失敗パターンは?
大手の商品ページには書かれませんが、現場で「効かない」と言われる原因はほぼ取り付けにあります。
私が実際に直しに行ったケースから、代表的な3つを紹介します。
- サイズが小さく窓を覆いきれていない……左右の隙間から熱が回り込み、せっかくの遮熱が台無しに。窓枠より一回り大きく覆うのが鉄則です。
- 石膏ボードに下地なしで取り付けて落下……ロールスクリーンは意外と重く、専用アンカーや下地探しを使わないと数週間で抜け落ちます。
- 遮光だけ見て遮熱を確認していない……前述のとおり別性能。商品説明の「遮熱」表記を必ず確認してください。



特に2つ目は札幌のマンションでも本当に多いトラブルです。
壁の中の下地(間柱)を「下地探し」という数百円の道具で探してからビスを打つだけで、落下はほぼ防げます。
「効かない」の正体は、製品ではなく取り付け方にある
——これが10年やってきた私の結論です。
こんな人におすすめ/向かない人
| おすすめな人 | 向かない人 |
|---|---|
| 西向き・南向きの窓が暑くて困っている | 冬の寒さ・結露対策をしたい(→内窓向き) |
| カーテンよりすっきり見せたい | 窓を頻繁に全開にして出入りする掃き出し窓 |
| エアコン代を少しでも下げたい | とにかく真っ暗にしたいだけ(→遮光向き) |
私の経験上、西日が入るリビングや寝室の腰窓が一番効果を実感しやすい場所です。
逆に冬の寒さが主な悩みなら、遮熱ではなく内窓リフォームを検討したほうが満足度は高くなります。
よくある質問(FAQ)
Q. 遮熱ロールスクリーンの効果はどのくらいありますか?
A. メーカーの実験では、何もない窓に比べて窓際の温度上昇を大きく抑えるという結果が出ています。体感では窓際の熱気がやわらぎ、エアコンの設定温度を1〜2度上げても快適に過ごせる程度の効果が期待できます。
Q. DIYでも取り付けできますか?
A. 既製サイズ品なら可能です。ただし石膏ボードの壁には必ず下地(間柱)を探してビスを打つか、専用のボードアンカーを使ってください。下地なしで付けると数週間で落下する失敗が非常に多いです。
Q. 色は何色を選べば一番涼しいですか?
A. 白・アイボリーなど明るい色がおすすめです。光を反射しやすく、生地自体が熱を持ちにくいためです。濃い色は遮光性は高くても熱を吸収しやすく、遮熱目的には不向きです。
Q. 冬の寒さ対策にもなりますか?
A. 遮熱は夏向きの機能で、冬に部屋を暖める効果はほとんどありません。冬の寒さや結露が気になる場合は、内窓(二重窓)や断熱タイプのスクリーンを別で検討するのがおすすめです。
Q. 札幌でも遮熱ロールスクリーンは必要ですか?
A. 必要です。北海道でも西日の暑さは本州と変わらず、気密が高い住宅は入った熱がこもりやすいため、西向きの窓では特に効果を実感しやすいです。
ご相談方法をお選びください
お住まいの地域に合わせてどちらかお選びください。どちらも完全無料です。
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この記事を書いた人
札幌の内装工事歴10年・年間300件以上の現場に立ち会う職人ライター。リフォーム×スマート家電×内装インテリアの掛け合わせで、現場目線の一次情報を発信中。
最終更新日:2026年6月1日



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