この記事の要点(30秒でわかる3行まとめ)
- アコーディオンカーテンの取り付け失敗で最多はサイズの測り間違い。幅・高さともに壁の内寸をミリ単位で測ることが必須。
- 石膏ボードへの直打ちビスは必ず抜け落ちる。下地がない場所にはアンカーか補強板を使う。
- DIYの限界は「レール本体の重量2kg超・下地が不明・高さ2.4m超」。この条件に1つでも当てはまる場合はプロへ依頼を。
「取り付けたら隙間ができた」「ビスが効かなくて外れてきた」「開閉するたびにドアに当たる」——アコーディオンカーテンの取り付けトラブルは、現場でよく見かけます。
私は内装工事歴10年の職人として、年間300件以上の施工に立ち会ってきました。
その経験から言えるのは、失敗の9割は取り付け前の準備不足だということです。
管理人この記事では、現場で実際に見てきた失敗パターンと
その具体的な対策をお伝えします。
アコーディオンカーテン取り付けで多い失敗4選
「ちゃんと測ったつもりなのに」——これが一番多いセリフです。
具体的にどんな失敗が起きるのか、順番に見ていきます。
①サイズの測り間違いで隙間ができる
最も多い失敗が、サイズ(幅・高さ)の測り間違いです。
特に多いのが「開口部の外寸を測ってしまう」ケース。
アコーディオンカーテンは壁の内寸(開口内径)で注文しなければいけません。
外寸で注文すると枠に収まらず、内寸で注文してもブラケットの取り付け分だけ隙間が生じます。
正しい測り方:
幅は開口部の左右内側をスチールメジャーで3ヶ所(上・中・下)測り、最も小さい値を採用します。
高さは床から天井(または取り付け面)までを同様に3ヶ所測り、最小値を採用します。
注文時はメーカーの「有効開口幅」の指定に従って、測った値から1〜2cm引くことが一般的です。
②ビス穴の位置がズレて固定できない
レールを支えるブラケットを取り付けるとき、ビス穴の位置がほんの数ミリズレるだけで、レールが水平に付かなかったり、ブラケットが効かなかったりします。
現場でよく見る失敗は、「目分量で位置を決めてしまった」パターン。
鉛筆でしっかりマーキングして、水平器で確認してからビスを打つのが鉄則です。
使うべき道具:
水平器(100円ショップのもので可)・スチールメジャー・鉛筆・電動ドライバー。
手回しドライバーだとビスが入りきらず、締め付け不足で後から緩むことも多いです。
③開閉時に建具(ドア・引き戸)に当たる
開口部の手前にドアや引き戸がある場合、アコーディオンカーテンを閉じたときにドアが当たって開閉できなくなるケースがあります。
特に多いのは、「廊下と居室の間仕切りに使いたい」という場面。
廊下側にドアがあると、アコーディオンカーテンを引っ張り出した状態でドアが干渉することがあります。
事前に確認すべきこと:
アコーディオンカーテンを取り付ける開口部の前後に、ドア・引き戸・収納扉がないか確認します。
万が一ある場合は、カーテンの収納側をドアと干渉しない方向に設計する必要があります。
メーカーに相談すると取り付け方向(左吊り・右吊り)を指定できる製品が多いので確認してみてください。
④石膏ボードへの直打ちでビスが効かない
これが最も深刻な失敗です。
石膏ボードは柔らかい素材なので、普通のビスを打っても抜け落ちてしまいます。
アコーディオンカーテン本体は意外に重く、2kg前後のものも珍しくありません。
石膏ボードに直打ちしたビスに、2kgの荷重が継続的にかかれば、遅かれ早かれ外れます。
現場でよく見るのは「最初は付いていたが3ヶ月で傾いてきた」というパターン。
壁の中に下地(木材や金属スタッド)がある場所を探してビスを打つか、アンカーを使う必要があります。
| 壁の状態 | 対処法 | 目安費用 |
|---|---|---|
| 下地(木材)あり | そのままビス止めでOK | 0円 |
| 石膏ボード(下地なし) | トグラーアンカー or ボードアンカー | 200〜500円 |
| 石膏ボード(重量物) | 補強板(ベニヤ)を貼ってからビス | 25,000円~ |
| コンクリート・ALC壁 | 専用プラグ+ビス | 500〜1,000円 |
取り付け前に確認すべき3つのポイントは?
失敗を防ぐために、取り付け前に必ずチェックしてほしいことが3点あります。
①下地の位置を調べる
壁の中に下地があるかどうかを確認するには「下地センサー」を使います。
シンワ測定の「どこ太」(2,000円前後)やパナソニックの「下地チェッカー」などが市販されています。
センサーを壁に当てながら横にスライドさせると、下地がある位置でランプや音で知らせてくれます。
②開口部サイズをミリ単位で測る
スチールメジャーを使って、幅・高さともに3ヶ所ずつ測ります。
測定値に差がある場合は最小値を採用。
「だいたい〇cm」は禁物です。
③干渉物(ドア・家具)を確認する
カーテンを開閉したときに、周囲の建具や家具に当たらないか確認します。
特にカーテンを「束ねる側」のスペースが十分にあるか(カーテンの厚み分+10cm以上)を確認してください。
賃貸・穴なしで取り付ける方法はある?
賃貸物件の場合、壁に穴を開けられないケースが多いですね。
その場合は「突っ張り式(テンション式)」のアコーディオンカーテンが選択肢になります。
ただし、突っ張り式には注意点があります。
- 開口幅の上限がある(多くは〜180cmまで)
- 天井・床の素材によっては突っ張り力が弱い(クロスが柔らかい場合など)
- 強く引っ張ると外れる可能性があるため、ペットや小さなお子さんがいる家庭は要注意
また、「ラブリコ」や「ディアウォール」などの突っ張りポールを使って擬似的な壁・柱を作り、そこにレールをビス止めする方法もあります。
原状回復が求められる賃貸でも使える方法として人気です。
DIYとプロ依頼、どっちがいい?判断基準
「自分でやれるか、プロに頼むか」——これは正直に言います。
以下の条件に1つでも当てはまる場合は、プロへの依頼を強くおすすめします。
| チェック項目 | DIY | プロ依頼 |
|---|---|---|
| カーテン本体の重量 | 2kg未満 | 2kg以上 |
| 取り付け高さ | 2.4m未満 | 2.4m以上(脚立作業が危険) |
| 壁の下地状況 | 明確に下地あり | 不明・石膏ボードのみ |
| 開口幅 | 180cm未満 | 180cm以上 |
| 取り付け面の形状 | 平坦な壁・天井 | 傾斜・曲面・複雑な形状 |
DIYで取り付けた場合の失敗修繕費用は、壁補修込みで1〜3万円かかることもあります。
最初からプロに頼んだほうがトータルコストが安くなるケースは多いです。
プロへの依頼費用の目安は、標準的な開口(幅180cm以内・高さ240cm以内)で工賃2~3万円程度です。
職人が選ぶおすすめアコーディオンカーテン3選
現場でよく使うメーカーと製品を紹介します。
DIYでの取り付けやすさも評価に含めています。
| 製品名 | 特徴 | DIY難易度 | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| タチカワブラインド ファンテ | 国内シェアNo.1メーカー。部品の精度が高く取り付けやすい | ★★☆(普通) | 1万〜5万円 |
| TOSO アコーデオンドア | 防音・遮光性に優れたラインナップが豊富 | ★★☆(普通) | 1.5万〜6万円 |
| 立川機工 つっぱり式ロールスクリーン | 賃貸向け。工具不要で取り付け可能なモデルあり | ★☆☆(簡単) | 8,000円〜3万円 |
よくある質問(FAQ)
Q. アコーディオンカーテンの取り付けにかかる時間は?
A. DIYでの取り付けは、標準的な開口(幅180cm以内)で1〜2時間が目安です。
下地探しやサイズ確認の時間を含めると、初心者の場合は3時間程度かかることもあります。
プロが施工すれば30〜60分で完了します。
Q. 石膏ボードの壁に取り付けたい。アンカーで大丈夫?
A. カーテン本体が2kg未満であれば、石膏ボード用のトグラーアンカー(1本あたり耐荷重15〜20kg)で対応できます。
2kg以上の重量がある場合や、頻繁に強く引っ張る使い方をする場合は、補強板(ベニヤ5〜9mm厚)をボードに貼り付けてからビス止めすることをおすすめします。
Q. 賃貸でも取り付けられる?退去時に問題ない?
A. 突っ張り式(テンション式)の製品を選べば、壁に穴を開けずに取り付けられます。
ラブリコ・ディアウォールを使った柱立て方式なら、より重量のある製品にも対応できます。
退去時は柱ごと撤去すれば原状回復できるため、多くの賃貸物件で問題なく使われています。
Q. アコーディオンカーテンの防音効果はどの程度?
A. 一般的なアコーディオンカーテンの防音効果は10〜20dB程度(生活音がやや和らぐ程度)です。
完全な防音には対応できませんが、テレビの音・話し声が隣室に漏れにくくなる効果はあります。
より高い防音効果を求める場合は「防音グレード」の製品(TOSOのデシベルシリーズ等)か、間仕切り壁の新設をご検討ください。
Q. 札幌でアコーディオンカーテンの取り付けを頼む場合の費用相場は?
A. 札幌での取り付け工賃は、標準的な開口(幅180cm以内・高さ240cm以内)で1〜2万円程度が相場です。
製品代(1〜5万円)と合わせると、トータルで2〜7万円程度かかることが多いです。
リフォームと同時施工の場合は工賃が割引になるケースもあります。
ご相談方法をお選びください
お住まいの地域に合わせてどちらかお選びください。どちらも完全無料です。
📍 札幌市内の方
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この記事を書いた人
札幌の内装工事歴10年・年間300件以上の現場に立ち会う職人ライター。リフォーム×スマート家電×内装インテリアの掛け合わせで、現場目線の一次情報を発信中。アコーディオンカーテン・ブラインド・ロールスクリーンの取り付けは年間50件以上。
最終更新日:2026年05月08日





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