この記事の要点(30秒でわかる3行まとめ)
- ヤヨイのパテは「下地(下塗り)=SUPERビックワン」「上塗り=SUPERスキームL」の組み合わせが、2026年も現役職人の結論です。
- 下地パテは「ヤセにくさ・削りやすさ」、上塗りパテは「伸び・ヘラ切れ・フクレにくさ」で選ぶと失敗しません。
- リフォームで下紙がフヤける現場は溶剤系の「リフォームパテ」、時間制限のある現場は「ワイドSUPER 60分」を部分使いするのが正解です。
- 壁紙の下地パテと上塗りパテ、どれを買えばいいのか分からない
- パテが硬くて削れず、ペーパー掛けで毎回ヘトヘトになる
- リフォームでパテを打つと下紙がフクレてしまう
壁紙の仕上がりは、パテでほぼ決まります。
それなのに、パテは種類が多すぎて「どれも同じに見える」という声をよく聞きます。
私自身、内装の仕事を始めたころは硬くて削れないパテを使っていました。
ペーパー掛けだけで腕がパンパンになり、1日の施工量も伸びませんでした。
この記事では、札幌で10年以上クロスを貼ってきた私が、ヤヨイ化学のパテを「下地用」「上塗り用」に分けて解説します。
2026年版として、現場ごとの組み合わせ早見表も追加しました。
結論から言うと、私が今も使い続けているのは次の3つです。
※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。
結論:ヤヨイの最強パテ3選は「役割」で選ぶ
パテ選びで一番多い失敗は、1種類のパテで下地から仕上げまで済ませようとすることです。
下地用と上塗り用は、求められる性能がまったく違います。
まずは3つのパテの役割を表で整理します。
| パテ名 | 役割 | タイプ | 強み | 弱点 |
|---|---|---|---|---|
| SUPERビックワン | 下地(下塗り) | 硬化型(樹脂配合) | ほぼヤセない・軽く削れる | 厚盛りはやや苦手 |
| SUPERスキームL | 上塗り | 乾燥型 | 伸び・ヘラ切れが抜群・練り置きOK | パテ面の糊付きが弱い |
| リフォームパテ | リフォームの部分補修 | 溶剤系 | 下紙がフクレない・速乾 | ほぼ削れない・価格が高い |
※時間制限のある在宅工事では、上記に加えて「ワイドSUPER(60分)」も使い分けます(後半の早見表で解説)。
管理人いろいろ試して、最後に残ったのがこの組み合わせです。値段より「体の負担」と「施工スピード」で選んでいます。
パテを替えるだけで、1日の仕事量は本当に変わります。
下地パテと上塗りパテの違いとは?
下地パテとは、ビス頭や石膏ボードの継ぎ目のへこみを埋める「1回目のパテ」のことです。
上塗りパテとは、下地パテの上に薄く広く塗って、表面を平らに整える「2回目のパテ」のことです。
役割が違うので、選ぶときに見るポイントも変わります。
| 比較項目 | 下地パテ(下塗り) | 上塗りパテ |
|---|---|---|
| 役割 | へこみ・段差を埋める | 表面を平らに仕上げる |
| 重視する性能 | ヤセにくさ・削りやすさ | 伸び・ヘラ切れ・きめの細かさ |
| 塗る厚み | 厚め・狭く | 薄く・広く |
| ヘラの幅 | 3〜4寸(約9〜12cm) | 7〜8寸(約21〜24cm) |
| おすすめ | SUPERビックワン | SUPERスキームL |
もう1つ大事なのが「硬化型」と「乾燥型」の違いです。
硬化型は、中の樹脂が化学反応で固まるタイプです。
乾燥型は、水分が抜けることで固まるタイプです。
| タイプ | 固まり方 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 硬化型 | 樹脂の反応で固まる | 早く固まり、すぐ次の工程に進める | 練ったら使い切る必要がある・下紙がフヤけたまま固まることがある |
| 乾燥型 | 水分が抜けて固まる | 練り置きできてムダが出ない・フクレにくい | 乾くまで時間がかかる |
現場で実際に多いのが、下地に硬化型、上塗りに乾燥型という組み合わせです。
下地はスピード重視、仕上げはきれいさ重視という考え方ですね。
「1回目はスピード、2回目はきれいさ」と覚えておけば迷いません。
下地パテのおすすめ:SUPERビックワン


SUPERビックワンは、私が下塗りに使っている定番のパテです。
粘り気が少なく、ヘラ切れが良いので、とにかく打ちやすいのが特長です。
下塗り用としてはかなり柔らかく、ペーパーで軽くこするだけで削れます。
合成樹脂が配合されていて、塗ってから30分〜1時間ほどで固まり始めます。












ケレン(はみ出したパテを削り落とす作業)をするなら、固まり始めたタイミングが一番ラクです。
完全に固まる前なので、ヘラで軽くなでるだけで落とせます。
新築の現場で1日に何十本もビス頭を拾うとき、ヤセがほとんどないので2度打ちが減るのが大きな差になります。
- 伸びが良く、打ちやすい
- ほぼヤセない
- 非常に軽く削れて体の負担が少ない
デメリットは、厚盛り(一度に厚く塗ること)がやや苦手な点です。
段差の大きいところは、2回に分けて塗ると安定します。
削る時間を減らすことが、一番の時短になります。
上塗りパテのおすすめ:SUPERスキームL


SUPERスキームLは、上塗りに使っている乾燥型のパテです。
伸びが良く、パテの端(ミミ)がきれいに切れるので、仕上がりが平らになります。
乾燥型なので練り置きができます。
余っても翌日に使えるため、材料のムダがほとんど出ません。
伸びが良いぶん、同じ量で塗れる面積が広く、コスパもかなり良いです。
一方で、職人目線で必ず伝えたい注意点があります。
スキームLは、パテを塗った部分だけ壁紙の糊が付きにくいのです。
数年後に張り替えるとき、パテの部分だけ下紙が浮いてくることがあります。
張り替えのしやすさを重視するお客様の現場では、別のシリーズを選ぶこともあります。



大手の比較サイトは「塗りやすさ」しか書きませんが、次の張り替えまで考えるのがプロの仕事です。
仕上げのパテは「今」と「数年後」の両方で選びましょう。
リフォームの切り札:ヤヨイのリフォームパテ
出典:ヤヨイ化学
リフォームパテは、溶剤ベースのリフォーム専用パテです。
製品の詳細はヤヨイ化学 公式サイトの製品ページで確認できます。
最大の特長は、下紙のフクレがまったく出ないことです。
古い壁紙をはがした後の下紙にパテを打つと、水分で紙がフヤけて浮いてくることがあります。
溶剤系なのでその心配がありません。
古い壁紙のはがし方は【初心者にもできる】プロが教える壁紙の剥がし方の手順と注意点で解説しています。
ただし、すぐに固まる代わりに、ほとんど削れません。
価格もかなり高めなので、壁全体ではなく「フクレそうな部分だけ」に使うのがコツです。
| フクレの原因 | 対策 |
|---|---|
| 硬化型パテで下紙がフヤけたまま固まる | 乾燥型パテ(スキームL)に替える |
| 下紙が弱く、水分を吸いすぎる | リフォームパテを部分使いする |
| すぐ壁紙を貼りたい(時間優先) | 硬化型を使い、薄塗りで水分量を減らす |
札幌の冬場は、暖房で室内が乾燥する一方、外壁側の壁は冷えて乾きにくいことがあります。
同じ部屋でも乾き方に差が出るので、乾燥型パテは半日以上見ておくと安心です。
「どこに使うか」を決めれば、高いパテも強い味方になります。
現場別・パテの組み合わせ早見表【2026年版】
ここまでの内容を、現場ごとの組み合わせにまとめました。
迷ったらこの表のとおりに選べば大きな失敗はありません。
| 現場 | 下地(1回目) | 上塗り(2回目) | ポイント |
|---|---|---|---|
| 新築 | SUPERビックワン | SUPERスキームL | 施工量が多いので削りやすさ最優先 |
| リフォーム(下紙残し) | リフォームパテ(部分) | SUPERスキームL | 下紙のフクレ対策を優先 |
| 在宅工事(時間制限あり) | ワイドSUPER(60分) | ワイドSUPER(60分) | 固まる時間が読めるので段取りが組みやすい |
| DIYの小さな補修 | 補修用パテ | (不要な場合が多い) | 無理に2種類そろえない |
DIYで穴を1〜2か所埋めるだけなら、プロ用の大袋は使い切れません。
小容量の補修用パテで十分です。
道具は「現場の条件」に合わせて選ぶものです。
パテの仕上がりを上げる職人の3つのコツ
良いパテを選んでも、使い方を間違えると仕上がりは落ちます。
ここでは私が毎日意識している3つのコツを紹介します。
コツ1:道具をキレイに保つ
ヘラやバケツに固まったパテのカスが残っていると、塗ったときに線になってゴミを引っ張ります。
これがクレームにつながることもあります。
パテ板にこびりついた塊は、スクレイパーがあれば簡単に削り落とせます。
どんなに忙しい日でも、作業の終わりに道具を掃除するのが習慣です。
コツ2:パテ足(パテの端)をしっかり切る


パテ足をきれいに切っておくと、後のペーパー掛けが驚くほどラクになります。
自分の負担を減らせば、そのぶん体力を温存できます。


ボードの継ぎ目の処理が甘いと、後から壁紙のジョイントが開く原因にもなります。
詳しくは壁紙のジョイントが開く原因と対策【プロが解説】をご覧ください。
コツ3:下塗りより上塗りのヘラを広くする
基本は、1回目より2回目のヘラを広くすることです。
徐々に幅を広げて塗ると、段差やデコボコが目立たなくなります。
| 工程 | ヘラの幅の目安 | よくある失敗 |
|---|---|---|
| 下塗り(ビス頭・継ぎ目) | 3〜4寸(約9〜12cm) | 大きいヘラで塗って手が疲れる |
| 上塗り(仕上げ) | 7〜8寸(約21〜24cm) | 小さいヘラで仕上げて段差が残る |
5寸のヘラ1本で下塗りも上塗りも済ませる、という横着はおすすめしません。
ただし、極端に狭い場所は小さいヘラで仕上げ、段差がひどい場所は下塗りから広いヘラを使うなど、臨機応変に使い分けます。



基本はありますが、最後は壁の状態を見て決めます。ここが職人の腕の見せどころです。
ヘラ1本の違いが、仕上がりの差になります。
まとめ:下地はビックワン、上塗りはスキームL
クロス貼りで稼ぎたいなら、パテ選びは本当に重要です。
実際に使ってみないと分からない部分も多いので、まずは今回の組み合わせを試してみてください。
- 下地(下塗り)は「SUPERビックワン」
- 上塗りは「SUPERスキームL」
- フクレやすいリフォーム現場は「リフォームパテ」を部分使い
稼げるかどうかは、パテ次第です。
壁紙・クロス張り替えを業者に頼む前に読む
👉 【プロが解説】壁紙・クロスの張り替えはどこに頼む?業者ごとの費用相場と失敗しない選び方
費用相場・業者の選び方・失敗しないポイントをプロが解説しています。
あわせて読みたい関連記事






よくある質問(FAQ)
Q. 壁紙の下地パテのおすすめは?
A. 現役のクロス職人としては、ヤヨイ化学の「SUPERビックワン」をおすすめします。
ほぼヤセず、ペーパーで軽く削れるので、新築のように施工量が多い現場で特に差が出ます。
Q. 下地パテと上塗りパテは同じものでもいい?
A. 小さな補修なら1種類でも問題ありません。
ただ、壁一面をきれいに仕上げたいなら、下地は「ヤセにくさ」、上塗りは「伸びの良さ」で分けたほうが仕上がりも作業時間も良くなります。
Q. パテを塗ったら下紙がフクレました。原因は?
A. 硬化型パテの水分で下紙がフヤけ、そのまま固まったことが主な原因です。
乾燥型の「SUPERスキームL」に替えるか、フクレやすい部分だけ溶剤系の「リフォームパテ」を使うと防げます。
Q. パテが乾くまでどれくらい待てばいい?
A. SUPERビックワンのような硬化型は30分〜1時間ほどで固まり始めます。
乾燥型は気温や湿度で変わり、札幌の冬は外壁側の壁が乾きにくいので、半日以上見ておくと安心です。
Q. DIYでもプロ用のヤヨイのパテは使える?
A. 使えます。
ただしプロ用は大容量なので、穴を数か所埋める程度なら小容量の補修用パテのほうがムダがありません。
ご相談方法をお選びください
お住まいの地域に合わせてどちらかお選びください。どちらも完全無料です。
📍 札幌市内の方
現地確認・見積もり無料
🗾 札幌以外にお住まいの方
全国対応・複数社無料比較
この記事を書いた人
札幌の内装工事歴10年・年間300件以上の現場に立ち会う職人ライター。リフォーム×スマート家電×内装インテリアの掛け合わせで、現場目線の一次情報を発信中。
最終更新日:2026年10月03日












コメント