「マンションに内窓をつけたいけど、費用はどのくらいかかるの?」「管理組合に許可が必要なの?どうやって申請すればいい?」
札幌のマンションにお住まいの方から、こんなご相談をよく受けます。
特に冬場になると「結露がひどい」「暖房をつけても全然暖かくならない」というお悩みは、北海道ならではの深刻な問題です。
私は内装工事の現場に10年以上携わってきましたが、その中でも「内窓の設置」は費用対効果が最も高いリフォームのひとつだと実感しています。
ただし、マンションの場合は一戸建てとは異なる注意点がいくつかあります。
この記事では、札幌のマンションに特化した内窓の費用相場と、管理組合への許可申請の手順、さらに2026年の補助金を活用して費用を大幅に削減する方法を、職人目線でわかりやすく解説します。
なぜ札幌のマンションに内窓が必要なのか
まず、内窓がなぜ必要なのかを理解しておきましょう。特に札幌・北海道のマンションには、本州の住宅とは比べ物にならないほど深刻な問題があります。
問題①:結露がひどく、カビが発生しやすい
札幌の冬は室内外の温度差が30℃以上になることも珍しくありません。この温度差が窓ガラスで結露を発生させます。築20年以上のマンションでよく使われているアルミサッシ+単板ガラスの窓は断熱性能がほぼゼロに近く、冬になると窓枠に水滴がびっしりとつきます。
この結露を放置すると、窓枠やカーテンにカビが発生し、アレルギーや健康被害の原因にもなります。
私が以前担当したお客様(豊平区在住・築25年のマンション)では、毎朝結露をタオルで拭き取る作業が日課になっていたそうです。内窓を設置した翌年の冬は「結露がほぼゼロになった」と大変喜んでいただきました。
問題②:暖房費・灯油代が家計を圧迫している
北海道の暖房費は全国平均の2〜3倍と言われています。灯油代が月3万〜5万円になるご家庭も珍しくありません。
その最大の原因が窓からの熱損失です。
住宅の熱損失の約48%は窓から発生します。
つまり、暖房をいくらつけても、断熱性能の低い窓から熱がどんどん逃げていく状態では、永遠に暖房費がかかり続けます。
内窓を設置することで、この「熱の逃げ道」を物理的にふさぐことができます。
問題③:防音・防犯効果も期待できる
内窓は断熱効果だけでなく、防音効果も非常に高いです。幹線道路沿いや線路近くのマンションにお住まいの方には、断熱と同時に騒音問題も解決できる一石二鳥のリフォームです。また、窓が二重になることで防犯性も向上します。
さらに、内窓を設置した後にSwitchBotなどのスマートリモコンと組み合わせると、暖房の自動制御との相乗効果で灯油代・電気代をさらに削減できます。断熱で熱を逃がさず、スマート家電で無駄な消費をゼロに近づける。この組み合わせが最強です。
札幌マンションの内窓設置費用の相場
では、実際の費用はどのくらいかかるのでしょうか。全国平均と北海道・札幌の相場を比較してみます。
窓サイズ別の費用目安(材工込み)
| 窓のサイズ | 全国平均 | 北海道・札幌相場 |
|---|---|---|
| 小窓(W600×H600程度) | 3〜6万円 | 4〜7万円 |
| 腰高窓(W1200×H900程度) | 6〜12万円 | 7〜14万円 |
| 掃き出し窓(W1600×H1800程度) | 10〜18万円 | 12〜20万円 |
北海道・札幌の相場が全国平均より若干高い理由は主に2つあります。
まず、寒冷地仕様のガラス(Low-E複層ガラスなど)を使用することが多いこと。そして、出張・施工コストが高いことです。
職人目線でひとこと:内窓の価格差はほぼ「ガラスの種類」で決まります。
北海道ではLow-E複層ガラスが標準ですが、本州向けの見積もりサイトを参考にすると「なぜこんなに高いの?」と感じることがあります。これはガラス性能の違いによるものなので、安い見積もりが必ずしも良いわけではありません。
一般的なマンション(3LDK・全室施工)の費用目安
3LDKのマンションで全室(8〜12窓程度)に内窓を設置する場合の工事費の目安です。
- 最低ライン(単板ガラス仕様):50〜70万円
- 北海道標準(Low-E複層ガラス仕様):80〜130万円
- 高性能仕様(トリプルガラス等):120〜180万円
工期は通常1〜2日で完了します。既存の窓を撤去する必要がないため、工事中の生活への影響が少ないのも内窓の大きなメリットです。
マンションで内窓を設置する前に確認すること:管理組合への許可申請
ここが一戸建てと最も違うポイントです。マンションに内窓を設置する場合、管理組合への申請・許可が必要なケースがあります。
内窓は「専有部分」か「共用部分」か
マンションのリフォームを考える際に必ず理解しておくべきことが、「専有部分」と「共用部分」の区別です。
- 専有部分:自分の区分所有権が及ぶ範囲(部屋の内側)→ 自由にリフォーム可能
- 共用部分:マンション全体で共有する部分(外壁、窓枠、サッシ本体など)→ 管理組合の許可が必要
内窓(インナーサッシ)は、既存の窓(共用部分)の内側に新たに取り付けるものです。既存の窓には手を加えないため、多くのマンションでは許可不要または届け出のみで施工できます。ただし、管理規約によって取り扱いが異なるため、必ず事前に確認することが必要です。
申請の手順(一般的なケース)
- 管理規約を確認する(管理組合または管理会社から取り寄せ)
- 管理会社または管理組合に工事内容を相談する
- 「工事申請書」を提出し、承認を得る
- 工事施工前に近隣住民へ挨拶・告知(多くのマンションで義務付け)
- 施工完了後に完了報告書を提出する(管理規約による)
職人目線の重要な注意点:「内窓なら許可不要」と業者に言われても、必ず自分でも管理規約を確認してください。
私が現場で経験したことですが、「業者が許可不要と言ったから施工してもらった」という方が、後から管理組合に指摘されて撤去を求められたというケースが実際にあります。特に築年数の古いマンションや、規約が厳しいマンションでは注意が必要です。
札幌のマンションで申請が通りやすくなるポイント
私の経験上、以下の点を申請書に明記すると承認されやすくなります。
- 既存のサッシ・窓枠を傷つけない工事であることを明記
- マンションの外観に変化がないことを強調
- 断熱・結露防止を目的とした工事であることを記載(管理組合も推奨しやすい)
- 施工業者の登録・保険情報を添付する
2026年の補助金を使えば費用が大幅ダウン
内窓の設置は、2026年も国の省エネ補助金の対象です。うまく活用すれば、工事費の半額以上が補助金でカバーされるケースもあります。
先進的窓リノベ2026事業(国の補助金)
2026年も「先進的窓リノベ2026事業」が実施されています。内窓の設置が対象となり、最大100万円の補助が受けられます。
- 補助率:工事費の最大約50%(窓のサイズ・性能により補助額が変わります)
- 補助上限:1住戸あたり最大100万円
- 申請方法:施工業者(登録事業者)が代行申請します
- 注意点:登録事業者以外の業者が施工した場合は補助対象外です
具体例:掃き出し窓2か所+腰高窓4か所の場合(約80万円の工事)
補助金を適用すると工事費80万円の自己負担額が約40〜50万円程度になることも。金額は窓のサイズや性能によって変わるため、必ず事前に業者に確認してください。
札幌市の独自補助制度も忘れずに
国の補助金に加えて、札幌市では独自の省エネリフォーム補助制度を設けています(年度ごとに内容が変わるため、最新情報は札幌市の公式ページをご確認ください)。国の補助と市の補助を重ねて活用することで、さらに自己負担額を減らせる可能性があります。
職人目線のアドバイス:補助金の申請は「施工前」に必要です。工事が終わってから「補助金もらいたかった」と言っても申請できません。業者選びの段階で、先進的窓リノベ2026の登録事業者かどうかを必ず確認しましょう。補助金の予算は先着順で締め切りになる可能性があるため、早めに動くことをおすすめします。
札幌の内窓工事業者の選び方
内窓の施工は、業者選びで仕上がりと満足度が大きく変わります。地元業者と大手リフォーム会社、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で選びましょう。
地元業者 vs 大手リフォーム会社の比較
| 比較項目 | 地元業者 | 大手リフォーム会社 |
|---|---|---|
| 費用感 | 比較的安い傾向 | 中間マージンで割高になりやすい |
| スピード | 動き出しが早い | 見積もりまで時間がかかることも |
| 補助金対応 | 経験差あり(要確認) | 登録事業者であることが多い |
| アフターフォロー | 顔なじみで相談しやすい | 窓口が決まっており対応しやすい |
| 管理組合申請サポート | 対応できる業者とできない業者あり | 書類作成に慣れていることが多い |
私のおすすめは「内窓の施工実績が豊富な地元リフォーム業者」です。
大手に頼んでも、実際に施工するのは地元の下請け職人です。であれば、直接地元の専門業者に依頼した方がコストを抑えられることが多いです。ただし、地元業者が必ずしも補助金の登録事業者とは限らないので、最初に確認してください。
見積もり時に必ず確認する5つのポイント
- 先進的窓リノベ2026の登録事業者か(補助金を使いたい場合は必須)
- ガラスの種類と仕様(Low-E複層ガラスか単板ガラスか)
- 施工保証の期間(最低5年以上が目安)
- 管理組合申請のサポートがあるか(マンションの場合は特に重要)
- 工期と工事中の生活への影響(内窓は通常1〜2日で完了)
実際の施工事例:手稲区・築32年マンションのケース
私が実際に担当した事例をご紹介します。
物件概要:札幌市手稲区 / 築32年 / 3LDK / アルミサッシ+単板ガラス(全10窓)
お客様の悩み:毎朝の結露拭き作業が大変。冬の灯油代が月4万5,000円を超えていた。
施工内容と費用:
- 掃き出し窓2か所(LDK・主寝室):LIXIL インプラス Low-E複層ガラス仕様
- 腰高窓5か所(各居室・キッチン):LIXIL インプラス Low-E複層ガラス仕様
- 浴室窓1か所・トイレ窓1か所・小窓1か所:同上
- 工事費合計:税込 約98万円
- 先進的窓リノベ補助金:約45万円
- お客様の実質負担額:約53万円
- 工期:1日半(2日目の午前中に完了)
施工後の変化:
- 結露:窓ガラスへの結露がほぼゼロに
- 灯油代:翌冬から月3万円台前半に(月1万円以上の削減)
- 室温:リビングの平均温度が施工前比較で3〜4℃上昇
- お客様の声:「朝起きた時の寒さが全然違う。結露を拭く必要がなくなって毎朝が楽になりました」
管理組合への申請については、私が書類作成をサポートし、申請から承認まで約2週間で完了しました。
このマンションは比較的規約が緩やかで「届け出のみ」で施工可能でしたが、近隣への挨拶回りは丁寧に行いました。
なお、施工後にお客様がSwitchBotのスマートリモコン(約6,000円)を導入し、灯油ストーブのタイマー管理を自動化したことで、さらに月数千円の節約に成功されています。
断熱と自動化の掛け合わせは本当に効果的です。
まとめ:札幌マンションの内窓は今年が設置の大チャンス
この記事で解説したポイントをまとめます。
- 札幌のマンションは結露・暖房費の問題が深刻で、内窓は最もコスパが高い解決策
- 費用相場は全10窓で80〜130万円程度(Low-E複層ガラス仕様)
- 管理組合への申請は多くの場合「届け出のみ」でOKだが、必ず事前確認が必要
- 先進的窓リノベ2026補助金で最大100万円の補助が受けられる(施工前の事前申請が必須)
- 補助金は登録事業者経由でのみ申請可能なため、業者選びの段階で確認する
2026年は補助金が充実しているため、内窓設置の絶好のタイミングです。補助金の予算は先着順で締め切りになる可能性があるため、早めに動くことをおすすめします。
「我が家のマンションは申請が必要?」「費用がどのくらいかかるか知りたい」という方は、まず複数の業者から見積もりを取って比較してみましょう。
📌 札幌・北海道にお住まいの方へ
リフォームのご相談は、ラインから無料で承っています。
内窓の見積もり、スマート家電の導入相談など、お気軽にどうぞ!
📌 札幌以外にお住まいの方へ
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複数社を比べて、納得のいく業者選びをしてみてください。


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